突然ですが、あなたは自分の「血圧」の数値がだいたいどれくらいか知っていますか?
血圧が高いのはいけませんが、もちろん低過ぎてもいけません。
そしてこの「低血圧」の状態は薄毛を治したい、髪を育てたい人にとってあまり良くない状態です。
今回は血を送り出すポンプの性能をしめす「血圧」と薄毛のお話です。
低血圧は薄毛の原因になるの?
低血圧の人は、血液を送り出す心臓のポンプ力が弱いため、血液の流れが弱くなります。
当然、心臓に戻るのも遅くなり、ますます心臓から送り出される血液の流れは悪くなります。
髪の毛をしっかり育てる為には、もちろん血に栄養が沢山足りていることが大切です。
が、その栄養を毛根まで届けるためのポンプ力が弱いのでは意味がありません。
もちろん低血圧でもフサフサの人もいるので一概には言えませんが、低血圧もたくさんある薄毛の原因のうちのひとつと考えられます。
低血圧の種類
本態性低血圧
低血圧の原因として最も多いものです。大体の人はこれに当てはまります。
原因はよくわかっておらず、体質や遺伝によるものです。
他に病気の可能性が無いのなら、医院では「本能制低血圧」と診断されるでしょう。
起立性低血圧
寝ている状態や、座っている状態から急に立ち上がった時にフラッとするタイプの低血圧です。
主な原因としては、血圧を調節する自律神経の乱れによるものが多いです。
日頃は低血圧でもなく病気もないのに、ストレス過多などで自律神経が乱れていると起こりやすくなります。
二次性低血圧(症候性低血圧)
病気や薬が原因で起こる低血圧です。
よくドラマなどで、糖尿病を患っている人が血糖値コントロールが上手くいかず、急に倒れたりするシーンを見たことはありませんか?
循環器に病気がある場合や甲状腺の異常、また降圧剤などの薬による副作用などでの低血圧もこれに当てはまります。
参考元:https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/life/63.html
低血圧の症状と適正数値
自分が低血圧かどうかわからないな、という方はまず次の項目をチェックしてみてください。
・どちらかというと痩せている
・身体がダルいことが多い
・疲れやすいほうだ
・たまに目眩が起こったりフラついたりする
・冷え性
・立ちくらみがよくある
・急に立ち上がると心臓がドキドキする(動悸がする)ことがある
・食事の量が少ない
・むくみやすい
当てはまるものがたくさん有ればあるほど、日常生活に支障があるレベルの低血圧かもしれないです。
あとは血圧計で計ってみるのが一番確実ですね。
血圧計で図ったときの数値が、上が120前後・下が80前後が病気のリスクの少ない理想的な血圧とされています。
一般的には上の数字が100以下だと低血圧と言われるようです。(低血圧には国際的な診断基準がない)
理想の数値よりも極端に低く、上にあるチェックリストの症状にもたくさん当てはまるような方は「血圧が低いせいで日常生活に支障がある=薄毛にも影響している」可能性があります。
快適な日常生活を送りつつ薄毛改善をするためにも、低血圧を治すのが良いでしょう。
「特にあてはまらなかったけど数値めちゃめちゃ低いんですけど…」という方もいるかも知れませんよね。
低血圧は高血圧と違い、日常生活に支障がなければ、正常値に戻すような治療は必要ないとされています。
が、いつ低血圧が原因の不調が起こるかもわからないので、一応低血圧の治し方は知っておくといいかも。
薄毛を治すために!低血圧の改善方法
・温かい食事を3食しっかり食べる
・塩分を含むミネラルを摂る
・ふくらはぎの筋肉をたくさん使う運動をする(ウォーキング・踏み台昇降など)
・立ち仕事などが続く日は弾性ストッキングを履く
・疲れやストレスを溜め込まない
食生活や食べ物で低血圧を改善
まず食事面では、塩分をはじめとしたミネラルを意識してきちんと摂ることです。
逆に高血圧の方は塩分を控えろと言われますよね。
また低血圧の人は「朝からそんなに沢山食べられないし…」と朝食を抜きがちの方が多いですが、それだとエネルギー・栄養不足になってしまいます。
いきなりガッツリ食べるのもしんどいと思うので、例えば温かい具沢山の味噌汁を1杯、今まで食べていなかった朝食として取り入れてみるといいかも。
身体が温まりますし、程よく塩分と水分もとれます。
血流を意識して、運動や血行促進グッズで低血圧を改善
血圧が低い人がむくみやすいのは、足に溜まった血が戻ってくる力が弱いためです。
血の巡りがよくなるように、ふくらはぎの筋肉を日頃から動かしましょう。といっても難しく考える必要はありません。
普段エスカレーターやエレベーターを使うところを階段にしてみるとか、ひと駅分だけ歩いてみるとか。
あと一日中立ちっぱなしでツラい…という方は、弾性ストッキングなどで下半身の血液を押し上げるのを助けてあげると、むくみも軽減しておすすめです。
よくドラッグストアで売ってるメ○ィキュットとかで良いでしょう。
自律神経を整えて低血圧を改善
疲れやストレスを溜めることで自律神経が乱れて、血液の循環が悪くなります。
これは血圧が高い人・低い人に関係なく、『ストレスは血に良くない!』と覚えてください。
これだけやっても低血圧が治らない場合
不調の原因は低血圧ではないかもしれないし、普段の生活環境が低血圧の原因でもないかもしれません。
身体のどこかに病気が隠れていないか、病院で検査してみることをおすすめします。
低血圧だと思ったら貧血だった…ってこともありえます。
他にもある、血液と薄毛の関係
血糖値と薄毛
血糖値が高いということは、血液中のブドウ糖の濃度が高く、血液がドロドロ状態だということ。
この状態が続くと末端の血管(毛根付近の毛細血管なども含む)へ栄養が行き渡らなくなり、薄毛になることもありえます。
高血圧と薄毛
高血圧が直接、薄毛の原因になるとは考えられにくいのですが、高血圧の原因は乱れた食生活や生活習慣の影響が大きいです。
高血圧=薄毛というよりは、不摂生な生活=高血圧&薄毛といったところでしょうか。
貧血と薄毛
全身に栄養を送るための血が足りていないということは薄毛の原因にもなりえます。
とくに、毎月女性は生理で血を失っています。
貧血と低血圧のダブルパンチが髪に影響を与えていることも少なからずあるのでは。
関連:貧血がもたらす女性の薄毛の危機(ページ作成中)
健康な髪は、健康な血から!血がしっかり巡っていれば女性の薄毛も治るかも
高血圧の中年のオジサンだと血圧を下げるのに必死な人もいますが、若い女性や虚弱体質の人からしたら血圧が低すぎることも悩みどころですよね。
何事もほどほどが良いんです。極端ではいけません。
今回紹介した改善法で上手く自分の血圧をコントロールして、育毛に役立ててもらえればと思います。
ちなみに、
『何をしても低血圧が治らない…』
『低血圧や他の原因を治しても、薄毛の進行や抜け毛が止まらない…』
という方は、自宅治療ではどうしようもないところに原因があるかもしれません。
薄毛や低血圧の原因が実は病気だった、ということもありえますので、心配ならば病院で検査してもらいましょう。
血液のことだけで言えば循環器系の内科へ行ってください。
薄毛も気になるなら薄毛専門クリニックがやはり一番いいですね。
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