ロゲインの副作用による「頭皮のかぶれ」で皮膚科へ。
この時点ではロゲインが原因のものだとは、まだ確証はありませんでした。
でもとにかく赤みを治さないと何も出来ないので、イヤでしょうがなかった皮膚科を受診することにしました。
何故イヤかと言うと、薄毛を晒したくなかったからです。
恐らく薄毛女性の多くがそう思っているはずです。
年下の看護師や同世代の医者に晒すのはホントにイヤです。
「絶対、憐れむような目で見られるんだろうな…」
なんて思うと苦痛でたまりません。
ですが、この時ばかりは一刻を争う事態だったので、そんな苦痛だ苦痛だなんて言ってる場合ではありません。
恐怖の皮膚科…そして診断結果は
そのへんの近場の皮膚科でも良かったかもしれませんが、やはり悩みが悩みなので「脱毛症」や「薄毛治療」にもチカラを入れていそうな皮膚科をネットで探しました。
一件、自宅からは少し遠いけど「ちょっと厳しいけどベテランの先生で任せられる」「ちゃんと悩みを理解して話を聞いてくれる」と高評価なgoogleの口コミが多い皮膚科を見つけたので意を決してそこへ行ってみることに。
病院の口コミはEPARKやcaloo、エキテンなどで見ないほうがいいです。口コミは全てお金で買える時代です。悪い評価の口コミを書く消されます。一番信用出来るのは、悪い口コミが消せないgoogleの口コミです。
「先生がちょっと厳しいけど…」の口コミが少し気になりつつも受診しました。
一言でいうと…ロゲインを使ったこと、めちゃめちゃ叱られました…。
でも私の話を1から10までしっかり聞いてくださって(待合室に入り切らないくらい他の患者さんもたくさんいるのに!)
「この先生なら絶対何とかしてくれる!」って感じました。
ロゲインの初期脱毛について話していた途中に、泣きそうになりながら話したのを今でも覚えています。
でも、結局かぶれ?の原因はわからずじまいだったんです…。
先生の見解。「脂漏性皮膚炎…かもしれない。」
先生「症状は脂漏性皮膚炎という皮膚炎に似ているが、ロゲインによるものだと断定はできない。」
「脂漏性皮膚炎は真菌が起こす皮膚炎で、かぶれによって起こるものではなく、過剰な皮脂が原因で起こるもの。」
「そして、『ロゲインが』直接皮脂を過剰分泌させる可能性はまずありえない。」
「ただ、今回のあなた(私)の場合は海外から個人輸入をした薬品を使っている。その中身が『本当にロゲインなのか』なんてわかったもんじゃない。」
「ロゲインにもともと含まれる成分か、はたまた純正じゃない・皮膚に良くない混ぜものが入っていて、それが頭皮にとって刺激だと思われ、皮脂を過剰に分泌させて頭皮を守ろうとしているのかもしれない。」(要するにロゲインの中に含まれるものにアレルギー反応を示したってこと。)
「とりあえずその『ロゲインと思わしきもの』が皮脂の過剰分泌の引き金になっている可能性が高いから即刻中止すべき。」
「そもそも、成分表すらまともに読めないような海外製の医薬品を使うなんてもってのほか!今回はまだ皮膚炎で済んで良かったかもしれないけど、もっと劇物みたいなものが入っていたらどうするの?!」
と、お叱りを受けました…。
かぶれたのか何なのか分かりませんが、とにかくもう使わないことにしました。
そして脂漏性皮膚炎用の飲み薬と塗り薬を処方してもらいました。
ロゲインの使用をやめてから一週間ほどは相変わらず抜け毛は酷く、どんどんスカスカになっていくのがわかりました。
さらに一週間ほどすると、スカスカは変わりませんが、徐々に抜け毛は減り始めてきました。しかし、痒みや赤みは一向に治らず…。
二週間後にまた病院へ行きました。
「全く治らないんですけど…」と言うと、脂漏性皮膚炎はかなり時間がかかるものだからもう少し頑張ろう。と言われ同じ薬を渡されました。
判断が難しい病気、脂漏性皮膚炎
自分でも脂漏性皮膚炎について調べたんですが、脂漏性皮膚炎ってポロポロかさぶたのようなものが出てニキビみたいに化膿した湿疹が出ると書いてありました。
自己判断で間違ってニキビ治療薬を塗ってしまう人もいるみたいです。
そして私のように赤みや痒みがでる人もいるし、かさかさになって皮膚が細かく剥がれる(要はフケが大量発生したような状態になる)こともあるそうです。
でもこの症状って、けっこう色んな皮膚炎にも当てはまりそうですよね…。
その通り、脂漏性皮膚炎は実はお医者さんでも判断が非常に難しい病気で、治療も消去法で薬を変えていくパターンが多いそうです。
とりあえず脂漏性皮膚炎の薬を処方→治りが悪いなら脂漏性皮膚炎ではない→じゃあ別の薬を使おう、みたいな。
基本的に治療はステロイド薬です。
なので、ステロイドの副作用でひどくなり、酒さ様皮膚炎などを引き起こしてしまう方も数多く見られます。
そして脂漏性皮膚炎は治りにくいため、薬を取っ替え引っ替えされるだけでなかなか治らない!とお医者さんに対して不信感がつのり、病院を転々とする人たちが絶えないそうです。
幸い、私が今回めぐり合わせた皮膚科の先生はただ薬を出して終わりではなくて「普段から日常生活でも気をつけなさい」と指導してくださる先生でした。
痒みや赤みは『乾燥』や『シャンプーによるアレルギー反応』『血行不良』などが原因で起こるそうです。
なのでお医者さんに頼りっきりではなく、自分でも調べて色々実行して、一日でも早くこの脂漏性皮膚炎かもしれない赤みを治そう!と決心しました。
頭皮の赤みやかゆみが治るまでにやったこと
まずはシャンプーを変えました。
当時使っていたシャンプーは香りが良いだけで選んだ、ドラッグストアでたまに特売するようなシャンプー。
一応ノンシリコンとか書いてあるし髪に良さそうだから…みたいな、完全にイメージ先行で買っていました。
そんな適当に選んでいたシャンプーから、パッケージに堂々と『フケ・かゆみを防ぐ』と書いてあるメディカルシャンプーへ変更。
皮膚科では、血の巡りがよくなるようにと漢方を処方してもらいました。
桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクチョウガンカヨクイニン)と、十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)という漢方です。
あとはこの頃、外へ出る時は薄毛を隠すために必ず帽子をかぶっていたのですが、蒸れるのが良くないということで、なるべくかぶらないように努力しました。
とは言っても頭頂部もかなり薄かったので、素頭で何も処理せずにはとてもじゃないけど外に出られません…。
幸い髪の長さ自体はあったので、何とか工夫して薄毛の部分を隠せる髪型をあみだしたのもこの頃です。ちょっと躊躇したけど、スーパーミリオンヘアーとかも使い始めました。
そして「甘いものや脂っこいものたくさんを食べると、その分皮膚に皮脂となってあらわれる」というのを知ってからは、脂がなるべく出ないように、大大大好きだった揚げ物・お菓子などはできるだけ控えるようにしました。
ざっとこんな感じです。
ちなみに…脂漏性皮膚炎でマイナチュレは使わない方がいい。悪化の恐れ
脂漏性皮膚炎なのに、マイナチュレやベルタなどの育毛剤を使用してはいけません。
治らないだけでなく、悪化する恐れがあります。
育毛剤を使い続けないと抜け毛がどんどん増える!なんてことはありませんので、育毛剤は休憩して大丈夫ですよ。
海外から個人輸入した「医薬品ロゲイン」を使うことのリスク
この一件があって、良い皮膚科の先生に出会えて叱咤されて、やっと目が覚めた私が言うのもなんですが…
海外から個人輸入した医薬品を使うのはやめたほうが良いと思います。
確かに日本の医薬品の取り扱いって厳しいみたいで、海外では当たり前に流通してるのに日本ではまだ認可が降りてなくて使えない・買えないみたいな医薬品は多いです。
私が当時利用したロゲインも、発毛成分であるミノキシジルの濃度が高いのでその分効果は期待できるんですが、日本ではまだ認められてない医薬品なので国内で購入する方法はほぼありません。
リアップリジェンヌを使用するよりもロゲイン2%の方が効果は高いでしょう。
実際、私はリアップリジェンヌでは生えなかった髪がロゲインで生えて、個人輸入で購入して不安ではあったけど、その時はめちゃくちゃ嬉しくて、買ってよかった!と思いました。
購入サイトでは、正規品かどうかの鑑定書?みたいなものを掲げていて、「これは安心して使える本物なんだ」と思わせてくれます。
でもそんな画像だけの鑑定書ってこのご時世、簡単に偽造できますよね…その鑑定書が本当なのかの証拠は無いんです。
そもそもどこの誰が鑑定してんだって話です(~_~;)
ロゲインが入っていた箱にもボトルにも、内容成分はあまり書かれておらず、”ミノキシジル”くらいしか分かりません。
英語ばかりで何が書かれているのか読めないし、ホントに分からないことだらけ。
今思うと、ロゲインはアメリカで製造されているから、アメリカから来るのかと思いきや、発送元は中国でした。
(中国製・・・ではないとは思いますが分かりません。)
一番気がかりだったのは、届いてダンボールから出したら箱が開いているものがあったこと…
その当時は『ロゲインは神!』くらいに思ってましたから気にせず使ってしまいましたが…よくよく考えたら「なんで開いてるの?」って思いません?
「何か入れたんじゃないの?」とか。
怪しい。
なぜ、ロゲインでかぶれて一気に抜けたのか分からないし、ロゲインだけにそういった薬物が入っているのかもしれませんし・・・。
購入している途中で告知もなく内容成分が変わったのかもしれないし、もしかしたら誰かが開けて中になにか入れたりすり替えたりしたかもしれない…!
日本の安心できるメーカーが作った商品ならそんなことも無いでしょうし、万が一なにかトラブルが起きたとしても対応も早いでしょう。日本の法律だってちゃんと適用されます。
海外から個人輸入した医薬品にはそれは期待できません。
そこが個人輸入は自己責任というべきところなんでしょうね。
調べてみると「個人輸入した男性用の薬に偽物が混じっていて幻覚症状が起きた」みたいな事件もあったようですし。
厚生労働省も個人輸入による医薬品の購入について以下のように警告しています。
引用元:医薬品等を海外から購入しようとされる方へ|厚生労働省HP
海外輸入で購入した医薬品を使用し、副作用が起きて皮膚が焼けただれようが、植物状態になろうが厚生労働省は一切助けませんからねと言っています。
やはり信頼できる国産を選ぶか、自分で判断できないのなら病院で処方してもらいましょう。
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