今から約2年ほど前になるのですが、ミューノアージュを使ってしばらく経った頃。
ミューノアージュでそれなりに回復してきてはいたものの、もっと増やしたい…と思った私は
横浜にある薄毛治療・自毛植毛の専門医「ヨコ美クリニック」の無料カウンセリングへ行きました。
まず私から現状を報告
予約した時間どおりにカウンセリングは始まりました。
ヨコ美クリニックでは院長の今川先生本人が無料カウンセリングをしてくれます。
つまり、ほぼ診察。
いつ頃から薄毛だったのか?治療のために使ったことのある薬はどうだったのか、病歴や自分の体質など…。
今までおこなってきた自己流の薄毛治療について、試したものを報告しました。
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頭皮の状態をマイクロスコープで確認
先生がマイクロスコープでモニター画面に私の頭皮を映し出しながら、頭皮のすべての部分をくまなく目視します。
先生曰く、私の薄毛のタイプは「広範囲のFAGA、生まれつきの薄毛かも?」だそうです。
でも、抜け毛は細い時もあり、成長が抑制されているのでFAGA。生まれつき毛量が少なめだったこともあり、そのせいで余計薄く見えるんだそうです。
首筋に近いところの一部は濃いけど、全体的に『びまん性』。おそらく長年放置してしまったために、かなり進行したんだとのこと。
3種類の薬による治療の提案
1. ミノキシジルの外用・服用
私は過去にミノキシジル1%のリアップリジェンヌを使っていたのですが、全く効果がなくて…という話をしたら、
薄毛治療について学会などで世界を飛び回っている今川先生は
「ミノキシジル1%の製品は何のために作られたのかなと思う」とおっしゃってました…!
やっぱりそうなんだ…。
日本以外、世界で1%の製品ってあんまり見たこと無いそうです。
2%がスタンダード。使うとしてもこっちだと。
でも私の場合、ミノキシジル2%のロゲインでかぶれたことがあるので…その手はもう使えないですよね><
ミノキシジルについてはタブレットタイプの内服薬もあります。
ただやはり内服だけあって、副作用は気になる人には耐え難いらしいです。
女性は特に、ムダ毛が増えるのを我慢してまで良い効果を望めるかと言ったら…微妙な返答でした。
それに、もともとは血圧を下げる薬であるミノキシジルタブレットを、髪の毛のために使うのはアメリカではタブーだとか。
それでも試したいのならば少ない量(2.5mg)とかで様子をみるべきだそうです。
ちなみに、ミノキシジルは「止めたらもとに戻るから」とのこと。
やはり使うなら、一生使い続ける覚悟が必要ということなんですね…。
2. スピロノラクトンの服用
スピロノラクトンは利尿剤だから、それの副作用もちょっと心配。
電解質のバランスが崩れるから、こむら返り(寝ている間に足がつること)とかが酷くなるそうです。
それらを我慢してまで試す価値があるのかは疑問とのこと。
先生自身は、「スピロノラクトンがすごく効いた」って話はあまり聞いたことないそうです。
※スピロノラクトンは使うとしても女性のみ、男性には特にダメ!(胸が大きくなったりする)
3. プロペシア(プロスカー)の服用
※プロペシア…男性専用のAGA治療薬
結局、オススメはされなかったのですが、女性である私にこの提案があったのはちょっとビックリしました。
プロペシアよりフィナステリド含有量がもっと多い「プロスカー」という薬。
※フィナステリドとはプロペシアなどのAGA薬に配合されている主成分のこと。
「使って良いことがあった(要は薄毛が治った)という報告」がちゃんとあるそうで、今川先生とも仲良しな韓国ソウル大学の教授は処方しているらしいと言ってました。
「確かによく考えてみたらプロペシアの5倍量のプロスカー飲んだって、女性になにかまずい副作用って、細かい事を言ったらあり得るでしょうけど致命的な副作用ってないですよ」
とおっしゃってました。(でも妊婦さんは胎児に影響するので絶対NG。というか妊娠or妊娠予定がある場合は上記の薬は全部ダメです)
ただ、プロスカーが効く可能性があるのはFAGAの方だけであってFAGAでなかったら試しても意味は無いよ、と断言してました。
※日本では、妊娠の有無に関わらず女性のプロスカー(プロペシア)の使用は禁じられています。
病院でもほとんどの場合処方してくれません。
唯一処方する可能性が高いのは、閉経後の女性です。
逆に言えば閉経したらプロペシアを使用できるということですね。閉経したら女性ホルモンの分泌がとまりますので抜け毛や細毛が一気にきます。
薬による治療がダメな場合。自毛植毛の提案
これはヨコ美クリニック今川先生の一番の得意分野だと思うのですが、先生は正直に「あなたにはあんまりおすすめしない」と言ってくれました。
というのも、植毛がうまくいくポイントはドナーが太くて密度の濃い髪であることが条件なので、
私の場合は全体的に薄いし、どの場所も毛の太さがそんなに変わらないから…せっかく植毛してもプラスマイナスゼロどころかマイナスになってしまうかもしれない、とのことでした。
あと気をつけなきゃいけないのが、植毛ってのはショックロス(施術後、一時的に植毛した髪が抜けること)が必ず起きるということ。
髪が抜けてもその後きちんと生えてきます。しっかりと根付くための脱毛です。
ただ、髪が長い人だと抜けてから伸びるまでの数年もかかってしまうため、植毛箇所を隠さないといけなかったりで、精神的ダメージが大きいということです。
女性は男性より精神的にダメージが大きいと思うし、びまん性の方が植毛をしたとして、せっかくショックロスの辛い期間を乗り越えても…結果あんまり変わってないじゃんってことになるかも。
「まぁそう言って帰したところで、結局別(の医院)で植毛して、一年後くらいに『先生あそこでやったんだけど全然変わらない』って言ってウチにまたやり直し来るような人は沢山いますけどね笑」
と、今川先生はちょっと笑いながら話してくれました。
多分ヨコ美クリニック以外だと植毛の相談に行っても、とくにリスクの説明もせずに「どんどんやりましょう!」ってなる医院が多いんでしょうね…。
スカルプマイクロピグメンテーション(ヘアタトゥー)の提案
引用:育毛剤で効果が感じられなかった場合にやるべき5つの対策
そんな感じで、植毛できない患者さんには「スカルプマイクロピグメンテーション」がオススメだそうです。
これは簡単に言うと頭皮に点々と入れ墨をすることによって、頭皮が透けるのを目立たなくさせる技法。
髪を増やすわけではないので、根本的な解決にはならないかもしれないけど…カムフラージュすることによって気にならなくはなるかも。
「皮膚のごく浅いところに入れるので2~3回の施術が必要だし、肌のターンオーバーで少しづつ色が薄くなるけど、5年くらい経ってまたやりにくる人もいますよ~」とのことでした。
何回もやりにくる人は相当気に入ってるようですね。
確かに私も今まで散々いろいろ試して、少しは回復したけどこれ以上増える手段が無いのならスカルプマイクロ良いな…って思いました。
別に髪が実際は少なくても、「少なく見えなきゃ良い」わけだし…。
ちなみにここで素朴な疑問。
頭皮への入れ墨であるSMPをすると、将来MRI撮影を受けられない?
『入れ墨・タトゥーをしているとMRI撮影を断られる』って聞いたことがあったので、スカルプマイクロは大丈夫なのか?と思い聞いてみました。
普通入れ墨で使う色素というのは2種類あり、「炭」と「炭素」系(要するにオーガニックのもの)は大丈夫とのこと。
もう一つのよくある入れ墨のタイプが「鉄」とか「チタンの化合物」で、そういうのは金属だからMRIに引っかかるそうです。
「だから僕はスカルプマイクロにはオーガニックを使うべきだと思うけどね。金属は発色は良いけどね。」
と先生が言っていたのを聞く感じだと、他の医院では金属由来のものを使っているところもあるのかな…?と思ってしまったり。
スカルプマイクロを受ける際は「どんな墨を使うのか?」の説明も、しっかり受ける必要がありますね。
低周波レーザーによる薄毛治療ってどうなのか聞いてみた
これは先生の方から提案されたわけではなく、個人的に前から気になっていたので聞いてみちゃいました。
ところが返答は「うちでもレーザーやってるけど、レーザー本当に効くんですかと聞かれたら…なかなかハイとは言えない」だそうです。
正直すぎる!笑
というのも、レーザーで薄毛が治った・良くなったって人は「もともと濃かったけど薄くなってしまった人」だから。
生まれつき・もともと髪が少ない人だったら、何をしてもそれ以上にはならないことのほうが多いのだそうです。
あとは8ヶ月くらい経たないと、効いたかどうかがわからないんだとか。
もちろん患者本人から希望があればレーザー治療もやるし、結構良くなったって人も多いし、なによりレーザーは副作用が無いのがメリットとのこと。
プラスにならない可能性もあるけど、マイナスにはならなさそうですね。
「アメリカだったらあなたみたいなびまん性の薄毛の方にレーザーを薦める先生は多いだろうね」とも言われました。
やはり海外の方が薄毛治療って進んでるんですかね…。
レーザー治療器にはどんな物があるのか?
そんなレーザーの話をしていたら、棚から取り出してきたレーザー治療器を先生が見せてくれました。
「こんな感じでね。赤い光が出ます。コレは一つのタイプだけどヘルメット型でね。」
「ブラシ形ってのもあるけどあれはもう人にあげちゃった。(30分くらい光当てなきゃいけないのに)あんなんやってられませんよね~」
うむ…確かにブラシ形のやつ重そうだし、30分も当て続けるのは大変そうですね…。
ヨコ美クリニックからの販売も一応しているらしく、「もし気になるようだったら帰りに受付で説明を聞いていくといいよ」と案内してくださいました。
ちなみに最近は中国製の廉価版もネットショップにたくさん出ているみたいですが「効くかどうかはわからないよ(笑)」と言われました。
PRPの提案
あと最後にもう一つ提案されたのが、PRPという治療法。
でも当時の今川先生的には「証拠がないから僕はおすすめしない」だそうです。
「痛いしね~」とも言ってました。頭皮に注射するため。
私はこのとき初めてそんな治療法があることを知ったので「ぴーあーるぴー??」って感じだったのですが。笑
まぁでもこの話したの2016年で今から2年も前なので…もしかして今なら、しっかりした治療の証拠が出てきてるかもしれないですね。
ヨコ美クリニック院長による私の薄毛診断結果
私の薄毛のタイプは「まぁ色々と原因を探していったらキリがないけど、高校生くらいからあまり毛量が変わっていないのであれば『個性』の占める部分が強いんじゃないか」とのことでした。
病的なものが原因だったら高校時代からもっと進行して薄くなっているはずだ、と。
今から色々と試してみても、今より濃い時代が無かったならこれ以上増えることは無いかもしれないともハッキリ言われました。
ちょっとショックな部分も大きかったですが…なんかそれはそれでスッキリしました。
このとき、私は一番少なかったときよりはミューノアージュを1年くらい使って回復して、これよりもっとたくさん増やせる方法があるなら聞きたい!という気持ちでカウンセリングを申し込んだのですが、今が一番多くて安定している状態かも、ということがわかったので、この状態をキープできるように努力しようと思えました。
まぁそれすら維持が難しくなってきた時には…ヨコ美クリニックへ再び来て、植毛かスカルプマイクロをお願いしようかな。
まとめ・本気で薄毛に悩んでいる人はヨコ美クリニックの無料カウンセリングへ行くべき
▲インテリアがオシャレすぎ。
すごく気さくで、お話好きな印象の先生でした。
カウンセリング受けるまではめちゃくちゃ緊張していた私ですが、なんだかんだ話し込んでしまい…本来30分のカウンセリング枠のところ、終わってみたら10分オーバーしていました。
ヨコ美クリニックへ来る2年くらい前には名古屋のAACクリニックの無料カウンセリングにも行っていて、そちらでも色々話を聞いてもらえてすごく良かったのですが、
今回のヨコ美クリニックの今川先生ほど具体的な治療案は出てこなかったので…。
それに、ヨコ美クリニックの無料カウンセリングをよくよく考えてみたら、カウンセラーじゃなくて「医師本人」なんですよね。
様々な案をたくさん出してくれてほぼ診察でした。
それに「あれは効かないと思う」「これはあなたにはおすすめしない」と、すごく正直な提案。
すぐに患者に高額な治療法をとにかく提案して、金儲けに走るような医院では無いことがひしひしと伝わってきました。
『医者』として『患者の薄毛を治すために何が一番最善か?』を考えてくれる先生です。
愛知住みの私で、「横浜まで無料カウンセリングのためだけに行くのって…私バカかな?」なんて行くまでは自分でも思っていましたが、行ってみて本当に良かったと思っています。
関東住みで薄毛に悩んでいる方はもちろん、遠くからでも行ってみる価値は絶対にあります。
どうしても行けない遠方の方には電話による無料相談も行っているらしいですが、しっかり頭皮の状態を確認してもらいたいならやはり足を運んでみるのが良いですね。
> ヨコ美クリニック無料カウンセリングのお問い合せはこちら
追記:2021-01-06
現在はコロナ過で新規受付はしていない様子です…。残念です。
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