タバコは百害あって一利なしというぐらい身体にも髪にも悪影響を及ぼします。
タバコの煙には、4000種類以上もの化学物質が含まれているといわれ、そのうち有害物質が200種類以上存在しています。
そんなに多くの有害物質を含んでいるのに、関係ないはずがありませんよね。
私は吸いませんが、タバコを吸うことによって血行不良・ビタミン、ミネラルの破壊・細胞の酸欠などを引き起こすと言われているんです。
煙草による血行不良
これはもう、ほとんどの方がご存じですよね。
タバコを吸うと、末端部分から血流が悪くなりはじめ、頭皮にも及びます。
頭皮は特に、この影響を受けやすく、喫煙後、数分で1~3℃も一気に頭皮の表面温度が低下してしまいます。
血行が悪くなれば、もちろん髪の毛に栄養が送られにくくなり、髪は十分な栄養を得られず、細く弱弱しい毛に育ってしまいます。
ビタミン・ミネラルの破壊
これもよく知られた事実ですが、具体的にどの栄養素が減少しているのか、調べてみました。
・ビタミンB12の破壊
煙に含まれるシアン化水素がビタミンB12にくっついて破壊させます。欠乏すると、貧血、息切れ、神経過敏、視力低下などの症状が出やすくなる。
・ビタミンC、ビタミンEの消費
体内にとり込まれた有害物質を取り除くために大量に消費されます。欠乏すると、動脈硬化、頭痛、冷え性・肩こりなどの症状が出やすくなってしまいます。
・ビオチンの消費
ニコチンの代謝のために大量に消費されます。欠乏すると、白髪、抜け毛、肌あれ、しっしん、くすみなどの症状が出やすい。
たばこを吸ってしまったせいで、4種類のビタミンが破壊・消費されてしまうんです。
本当に百害あって一利なしですね。
細胞の酸欠
タバコには一酸化炭素がふくまれているので、喫煙すると体内にとり込まれてしまいます。
一酸化炭素が体内に入ると、血液中のヘモグロビンとくっついて、ヘモグロビンが「酸素」を運ぶのを阻害してしまいます。
そのせいで、身体が酸素不足に陥ります。
いわゆる一酸化炭素中毒。
ヘビースモーカーの人は酸欠状態が続き、赤血球の増加や動脈硬化などの原因になることがあります。身体が酸素不足ということは、頭皮の毛母細胞にも酸素が届かず、細胞分裂や成長因子の分泌低下など、健康な毛髪が生まれにくい環境が作られてしまいます。
髪の毛は細胞分裂を何回も繰り返すことで、伸びていきます。
その分裂の速度が遅くなったり、停止してしまうと、髪は伸びなくなってしまいます。
これはかなり、危ないことで、細胞から分泌させる成長因子の減少にもつながるので、タバコは絶対にやめるべきと思います。
禁煙なしでは健康な髪には絶対ならない
薄毛治療において、禁煙は絶対条件です。
健康な髪の毛を育てようとしているのに、栄養を送るのを阻止したり、細胞を苦しめたりして、治療を無駄にしてしまうんです。
だから、やめるべきなんですね。
ですが、「タバコの害はわかっていてもなかなかやめられない」という人も実際多いみたいですね。
やめ方は人それぞれだと思いますが、本数を少しずつ減らすとか、軽いタバコに変えていくなど、吸いながらの「減煙」方法は、なかなか成功しないようです。
禁煙できた人の話を聞くと、減煙せずにスパっとやめたケースがほとんど。
比較的うまくいく方法としては、周囲に禁煙を宣言して、吸いそうになったら、あおらずに注意してもらうように事前に言っておく、という方法。
自力ではなかなかうまくいかないという場合には、禁煙外来の医師などに相談してみるといいかと思いますよ。
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