「女性の薄毛に効く薬はあるの?」
というということですが、現状女性の薄毛に「効く」と言われているのは、
2021年現在「ミノキシジル」と「スピロノラクトン」のみになります。
ミノキシジルは、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
大正製薬でおなじみ、あの有名なリアップリジェンヌに配合されている発毛成分です。
リアップリジェンヌは液体の外用薬ですが、薄毛専門クリニックでは「ミノキシジルタブレット」という錠剤タイプのミノキシジルも処方可能です。
副作用も強く、日本国内では未認可の薬のため、医師の診断必須で保険未適用です。
後ほど解説します。
一方、スピロノラクトンとは…
リアップリジェンヌのように市販はされてなく、病院でしか処方されない脱毛抑制剤になります。
ミノキシジルと違って発毛剤では有りません。抜け毛を抑える薬です。
スピロノラクトンは最近、多くの薄毛クリニックでみかけるようになりました。
後ほど詳しく説明します。
薄毛に効く薬はどれ?
実はリアップもスピロノラクトンも「確実に効く薬」ではないんですよね。
効くっていう人もいたり、効かないって人もいたり。
リアップリジェンヌは残念ながら私には効果なしでした(笑)
考えられる理由は2つあって、
- リアップリジェンヌは濃度が薄すぎるので、効果が出にくい
- ミノキシジルはただの発毛剤。抜け毛を抑えることはできないから
それぞれ解説していきますね。
リアップリジェンヌは濃度がたったの1%で効果が薄い
男性用は5%もあるのに、なぜか女性はたったの1%。
薄すぎです。
昔、横浜の薄毛専門医に聞いたのですが、
「リアップリジェンヌは濃度が薄すぎてなんで作ったかわからないレベル」
とおっしゃっていました。
濃度が薄ければ、もちろん効果は薄いです。
ただ育毛剤を使うより全然マシですけどね笑
重症な薄毛の場合だと、効果を感じられない可能性があります。
その場合は、病院でより強い5%を処方してもらうか、更に効果の高い「ミノキシジルタブレット」を処方してもらうかになります。
ただし、濃度が濃くなれば「副作用」も強くでるので、その辺は医師の判断を仰ぐのがいいかと思います。
> ミノキシジルタブレットを処方しているクリニック
ミノキシジルはただの発毛剤。理由は・・・
ミノキシジルって、ただの発毛剤なんです。
発毛だけで抜け毛を抑える働きはありません。
女性の薄毛の大半がFAGA
薄毛の原因がFAGAであれば、抜け毛はゆっくりなので、ミノキシジルの発毛スピードのほうが勝り、効果が感じられるでしょう。
しかし、まれに甲状腺機能低下症や鉄欠乏症、亜鉛欠乏症、ホルモンバランスの崩れ、栄養不足などが原因で薄毛になることがあります。
これらが原因の場合は、その原因を治さないと抜け毛が収まりません。
つまり、ミノキシジルを使っても生えるけど、抜け毛も多い状態が続きます。
発毛より抜け毛のほうが多かったら、効果が感じられないわけなんです。
ただし注意したいのが、ミノキシジルは一生使用し続けないとダメ
👆リアップリジェンヌの注意事項に「使用を中止すると毛髪が徐々に元の状態に戻ります」としっかり明記されています。
よく勘違いされる方が多いのですが、
ミノキシジルで薄毛を「治す」ことはできません
ミノキシジルは「無理やり発毛させている」だけです
そもそも、ミノキシジルとは、高血圧症の人へ処方されていたもので、血圧を下げる薬なんです。
その副作用で毛が増えたので、その副作用を発毛剤へ利用しただけなんです。
つまり、使用をやめれば副作用もなくなるので、発毛はストップするということ。
今まで生えてきた髪の毛も抜け落ち、元に戻ることになります。
リアップリジェンヌは一度使ったら二度とやめることのできない薬なのです。
続いて、スピロノラクトン。
👆卵巣からテストステロンという男性ホルモンが分泌→DHTに変化。このDHTが抜け毛を引き起こす張本人。ただ、DHTはアンドロゲン受容体と合体しないと抜け毛を引き起こさないので、スピロノラクトンでアンドロゲン受容体との合体を阻止するという仕組み。(引用元:わかこ皮膚科クリニック)
もともとは重度のニキビ患者の治療薬でした。
ニキビは男性ホルモンが活発化して起こるものなので、それを抑制するためにスピロノラクトンが処方されていました。
その男性ホルモンが活発化というのは、薄毛も引き起こすんです。
なので、薄毛にも効果があるのではないかと考えられ、薄毛治療院なので医師が処方し始めたのです。
しかし、残念ながら実際の効果のほどはまだわかりません。
スピロノラクトンは最近になって、薄毛クリニックで処方されるようになったため、治療者がまだ少ないので確実な効果がわからない状態なんです。
ただ、ミノキシジルタブレットとの併用では効果があるという成果は病院でも報告されているので、スピロノラクトン単体ではなく、ミノキシジルタブレットとの併用が望ましいでしょう。
スピロノラクトンはミノキシジルとコンビで処方されることが多い
「抜け毛を抑えながら発毛させる」といった名目で処方されることが多い様子。
ただ、副作用が強く出るのであまり処方を勧めない医師もいらっしゃいます。
理論的には効くはずなので、効果や副作用がでやすい体質なのか、しっかり医師と話し合いながら服用を決めましょう。
副作用として、高カリウム血症・不整脈・生理不順などが挙げられます。
市販はされていませんので、必ず病院で医師の診察を受けてください。
ミノキシジルと同じく、使用を止めたら効果はなくなる
やはり「薬」による脱毛抑制なので、薬を使用している間しか効かないと考えるべきでしょう。
薬は使い続けないといけない。別の方法は?
以下の2つが必須です。
- 髪の毛を太くすること。
- 自己回復力をつけることです。
東洋医学では、髪の毛は「血余(けつよ)」と言われてて、余った血が髪の毛になるとされています。
つまり、栄養をたっぷり摂取して、血をいっぱい作れば髪の毛が太くなったり、発毛を促すことができるという考え方です。
実際、亜鉛や鉄分が少ないと抜け毛が増えると言われていますので、あながち間違いではないと思うんです。
私も病院で血液検査したとき、タンパク質やその他栄養が基準値以下と言われた
4~5件回った内の1軒で、血液検査したとき「タンパク質と・・・その他もろもろちょっと低いね」と言われました。
そのため、医療用サプリを飲んでましたが、確かに髪の毛が太くなって、目立たなくなった感じがありました。
髪の毛を太くすると、薄毛が目立たなくなるんです。
なので、無理に早そうとしなくても髪の毛を太くすれば多少は「見た目」がよくなる可能性があるんです。
栄養をたっぷり取れってどうすればいい?
毎日タンパク質やミネラルなど髪の毛の材料となるものをたっぷり取ること。
わたしは昔、一日2回、タンパク質が多い鶏胸肉を100gづつ食べてましたが、3日で食べる気が失せました(笑)
胸肉ばっかて結構きついですよね(笑)
それで考えたのが、病院で処方された「パントガール」という医療用サプリ
しばらくそれを飲んでいたのですが、あまりにも高すぎたので、同一成分配合のヘアバースというものに切り替えました。
パントガールは病院でしか購入できなくて、しかも1ヶ月分1万円…。
まあ健康保険が使えないので高いのはしょうがないです。
でも、ヘアバースは月6900円とかで(それでもまあ高いですが…)、医療用ですしパントガールと同一成分ですし1万円よりはいいかな…と思い購入しました。
1ヶ月では全く変化はありません。
4ヶ月程度で、ちょっと違うかな?って感じでした。
まあ、薬ではなくあくまでもサプリメントなので、ある程度飲み続けないと変化はわかりません。
6ヶ月超えたあたりから、もったいないので、1日3粒から1日1粒〜2粒に変更。
1ヶ月あたりおよそ半額になったし、髪の毛も維持できたので良かったです。
女性用の薬の前に医療用サプリメントを試してみる
以前ツイッターで質問を頂いたのですが、
その方は主婦の方で、産後の脱毛に悩みミノキシジルを使ったほうが良いのか迷っていたそうです。
ミノキシジルはずっと使わないと維持できないこと、栄養不足が薄毛の原因になることを伝えたところ、亜鉛欠乏症だったそうです。
その後、その方は医療用サプリを飲み少しずつ良くなっていったそうです。
「薬」という選択もいいですが、まずは栄養不足などを疑って見てください
使用をやめれば、今までの努力は水の泡。元に戻ってしまいます。
かなり重度であれば、その選択は良いかもしれませんが、自己回復力もつけたほうがよりいいです。
まずは栄養を見直してみてください。
可能であれば、医療用サプリも検討してみると良いかもしれません。