2017年8月31日にNHKのBSプレミアムで、コラーゲンが髪の毛を太くするという内容の番組がやっていたというので、早速調べてみました。
■番組の内容はざっくりこんな感じ。
- 髪がペタンコになりがちの人は、髪の毛の太さが原因。
- 髪の毛を太くするには、コラーゲンがいい。
- コラーゲンドリンクを飲んだら髪が太くなった!
という感じです。
コラーゲンドリンクを8週間飲み続ける実験で髪が太くなった
■実験内容
平均年齢35歳の女性32人に8週間コラーゲン飲料を飲んでもらう。
8週間後に毛の直径を計測したところ、コラーゲン飲料を飲んでいない人と比べ、1.5倍も太くなったそうです。
低分子コラーゲンなら胃や腸で分解されない
「コラーゲンって胃や腸で消化され、分解されるからそのまま吸収なんてされるわけ無いんだよね。」と昔からよく聞きます。
でも、最近のコラーゲンって低分子になっているものが多く、そのまま体の隅々に届いてくれる場合もあるんです。
その一部が毛根部分に届き、成長させたと番組内で皮膚科医の斉藤さんがおっしゃってます。
「コラーゲンペプチドは腸で吸収されて血管に乗って、血液をたどってやってくるわけです。髪の毛の場合、血管は下から毛乳頭の中に入っていっているので、ここにコラーゲンペプチドが入ってくると、毛乳頭細胞にいい作用をすると推測されます。」(斎藤さん)
なぜコラーゲンには髪の毛を太くさせる効果があるのか?
A. コラーゲンには髪の毛を包んでいる毛包を大きくする働きがあるから。
▲毛包とは、髪の毛を包んでいる白い部分のこと。
▼※毛包ごと採取したもの。閲覧注意!!クリックで拡大。
▲白い部分に毛が3本包まれているのが分かる。
毛包が大きくなると髪が太くなる。
・毛根が大きくなりやすい。
毛根が大きくなると、髪の毛も太くなりやすいということ。毛根が大きくなったあと、栄養をしっかり取り続ければ、きちんと太いまま成長してくれます。
・もう一本髪の毛が生えるスペースが出来る。
薄毛の方は毛穴をよーく見てみてください。
きっと、一本しか生えていない毛穴が多いと思います。
マイクロスコープなどで確認すると見れます。
毛穴の数は生まれた時から変化することは有り得ません。
薄毛に見えるのは、一つの毛穴から1本しか生えていないからなんです。
つまり、髪の毛を増やしたいのなら、「毛包を大きくすることが重要」ということなんですね。
コラーゲンの減少が薄毛の原因になる研究結果も発表されていた
私は以前「コラーゲンの減少と薄毛の関係性」という研究をまとめた記事を書いたのですが、内容は加齢による17型コラーゲンの減少が髪の毛細くしているという結果でした。
研究でも、コラーゲンの減少が薄毛につながると言われていたんです。
加齢による薄毛は「女性ホルモンが減少 → コラーゲンの分泌が減少 → 抜け毛が増加」という流れになります。
年齢を重ねれば重ねるほど、コラーゲンが必須ということなんです。
髪の毛の太さは毛乳頭の大きさによって変わる
髪の毛は、毛根にある毛乳頭細胞からの司令によって、毛乳頭細胞の周りにくっついてる毛母細胞が分裂して、髪の毛になります。
NHKの放送のなかで、島根大学教授の松崎さんは以下のように語っています。
「毛乳頭の大きさが大きいほど、太い毛が伸びるようになります。これが大きくなったり小さくなったりすれば、太い毛になったり細い毛になったりします。」(松崎教授)
たしかに言われてみれば、たまに抜ける太い髪の毛は毛根が大きいんです。
定期的に抜けた毛の毛根部分をチェックしてみましょう。育毛剤や薄毛治療の効果の指標になります。
コラーゲンドリンクで薄毛を治すことは可能?
A. 毛を太くできるので、見た目の印象を変えることは可能です。
そこまで薄くない人なら太くするだけで薄毛を卒業できるかもしれません。
コラーゲンドリンクがマイナスに働くことは絶対にありえないと思うので、気になるならやっておくべきです!
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